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ペプチドの有効濃度と浸透性の課題

LEVEL 3
ペプチド完全ガイド

LEVEL 3 ペプチド完全ガイド

ペプチドが効果を発揮するためには、「適切な濃度」で「肌に届く」ことが必要です。しかし、この2つのハードルは想像以上に高いのです。

ペプチドは微量で効くシグナル分子

ナイアシンアミドビタミンCが数%単位で効果を発揮するのに対し、ペプチドの有効濃度は0.001%〜2%という極めて低い範囲です。これはペプチドが「濃度」ではなく「シグナル」で働く分子だからです。

ただし「微量でよい」ことは「何でもよい」を意味しません。有効濃度を下回れば効果はゼロです。

500Da ルール——分子量と経皮吸収の関係

分子量 (Da) / Molecular Weight 浸透性 / Penetration 500 Da 浸透しやすい ジ〜ペンタペプチド 浸透しにくい 大型ペプチド・タンパク質 200 500 5000+

皮膚科学の経験則「500Daルール」によれば、分子量500Da以下の物質は角質層を通過しやすい。トリペプチド(〜300Da)やテトラペプチド(〜400Da)は比較的浸透しやすいのに対し、大きなペプチドは工夫なしには肌に届きません。

脂質修飾(パルミトイル化)という技術

ペプチドに脂肪酸(パルミチン酸など)を結合させることで、脂溶性を高めて角質層の脂質バリアを通過しやすくする技術。成分名に「パルミトイル〇〇ペプチド」とあるのは、この修飾が施されている証拠です。

カプセル化技術

リポソーム(脂質二重膜)やナノエマルジョンでペプチドを包み込むことで、安定性と浸透性を同時に向上させる技術も進んでいます。ただし、これらの技術はコストが高く、すべての製品に採用されているわけではありません。

原料の純度差が実効性を左右する

同じ「パルミトイルペンタペプチド-4」でも、純度99%の原料と純度50%の原料では、実効性が大きく異なります。純度50%の原料で「配合」と謳っても、実際に有効なペプチドは半分以下。成分表には同じ名前が並びます。

だからこそ、配合量の開示が重要なのです。「ペプチド配合」ではなく、「何ppmで配合しているか」まで開示するブランドは、それだけで信頼性が高いと言えます。

KAIANは、エビデンスに基づいたペプチド処方のスキンケア製品を開発しています。
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