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肌の構造と科学
真皮の本体は、細胞ではなくECM(Extracellular Matrix:細胞外マトリクス)と呼ばれる構造体です。線維芽細胞(fibroblast)がこのECMを産生し、肌のハリ・弾力・保水力を決定づけています。
真皮の乾燥重量の約70%を占めるコラーゲン。主にI型コラーゲン(約80%、強度を担当)とIII型コラーゲン(約15%、柔軟性を担当)で構成されています。加齢とともにIII型が減少し、I型の比率が上がることで、肌の柔らかさが失われます。
エラスチンはコラーゲン繊維を束ねるように存在し、肌に弾力を与えます。最大の特徴は一度壊れるとほぼ再生しないこと。紫外線や加齢で変性すると、肌の「跳ね返る力」が永久に失われます。だからこそ予防(UVケア)が最重要なのです。
ヒアルロン酸は自重の約1000倍の水を保持できるゲル状の分子。コラーゲンとエラスチンの隙間を充填し、真皮に潤いとボリュームを与えます。加齢とともに減少し、50代では20代の約半分になるとされています。
MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)はECMを分解する酵素群、TIMPはそれを抑制する因子。健康な肌ではこのバランスが保たれていますが、紫外線・炎症・加齢によりMMPが過剰になると、コラーゲンやエラスチンの分解が加速し、シワやたるみの直接的な原因となります。
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