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スキンケアの基本
化粧水、美容液、乳液、クリーム——たくさんのアイテムを揃えたのに、いまいち効果を感じない。そんな経験はありませんか? もしかすると、それは使う順番に問題があるのかもしれません。
スキンケアの順番には、ちゃんとした科学的な理由があります。なんとなく使うのではなく、「なぜこの順番なのか」を知ることで、毎日のケアの効果が大きく変わります。
スキンケアの基本的な順番は、クレンジング → 洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液(またはクリーム) → 日焼け止め(朝のみ)です。この順番の大原則は「水性のもの → 油性のもの」。分子が小さくさらっとしたものから、分子が大きくこっくりしたものへ——これが浸透の効率を最大化する順番です。もし先に油分の多いクリームを塗ってしまうと、その後に塗る化粧水や美容液は油の膜に阻まれて、肌に届きにくくなってしまいます。
洗顔後の肌はきれいですが、同時に水分が奪われた状態です。化粧水の役割は、肌の角質層に水分を補給し、次に使う美容液の浸透を助けること。乾いたスポンジに水を含ませるようなイメージです。化粧水をしっかりなじませることで、その後の美容液に含まれる有効成分が肌になじみやすくなります。化粧水を省いて美容液をいきなり塗るのは、乾いた地面に種を撒くようなものです。
スキンケアのステップの中で、最も「効かせたい成分」が集中しているのが美容液です。ビタミンC、ナイアシンアミド、レチノールなど、目的に応じた有効成分が高濃度で配合されています。化粧水で整えた肌に美容液を塗ることで、成分が効率よく角質層に届きます。複数の美容液を使う場合は、テクスチャーが軽いもの(水っぽいもの)から重いもの(とろみのあるもの)の順に使うのがポイントです。
化粧水と美容液で届けた水分と有効成分を肌にとどめるのが、乳液やクリームの役割です。油分を含む乳液・クリームが肌の表面に薄い膜をつくり、水分の蒸発を防ぎます。「乳液はベタつくから苦手」という方もいますが、この工程を省くと、せっかく補給した水分がどんどん逃げてしまいます。さっぱりしたジェルタイプの乳液もありますので、自分のテクスチャーの好みに合ったものを選びましょう。
意外と多い間違いをいくつかご紹介します。まず、洗顔後に時間を空けすぎること。洗顔後は急速に水分が蒸発するので、できるだけ早く化粧水をつけましょう。次に、化粧水を「パンパン叩き込む」こと。強い刺激は肌を傷めるので、やさしくハンドプレスで押さえるのがベストです。そして、日焼け止めを乳液の前に塗ること。日焼け止めはスキンケアの最後、メイクの前に塗るのが正しい順番です。正しい順番を守るだけで、今あるアイテムの実力を最大限引き出せます。