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ビタミンC誘導体の種類——APPS、VCエチル、アスコルビン酸の違い

LEVEL 2
ビタミンC完全ガイド

LEVEL 2 ビタミンC完全ガイド

ビタミンCの効果は素晴らしいのですが、問題が1つあります。純粋なビタミンC(L-アスコルビン酸)は非常に不安定で、空気や光にさらされるとすぐに酸化してしまいます。この問題を解決するために開発されたのが「ビタミンC誘導体」です。

ビタミンC誘導体 4タイプ比較 タイプ 安定性 浸透性 即効性 変換要否 純粋型 低い 高い 高い 不要 水溶性誘導体 高い 低い 必要 油溶性(APPS) 高い 必要 両親媒性 (VCエチル) 高い 高い 高い 不要 安定性・浸透性・即効性のトレードオフ

1. 純粋型:L-アスコルビン酸

L-アスコルビン酸は、変換不要でそのまま効果を発揮するため即効性と効果は最も高いのですが、酸化しやすく、pH3.5以下でないと肌に浸透しにくいという弱点があります。開封後は冷暗所保管が必須です。

2. 水溶性誘導体:アスコルビルグルコシド

アスコルビルグルコシドは、ビタミンCにグルコース(糖)を結合させた水溶性誘導体です。安定性が非常に高いのが特徴で、肌の中の酵素で糖が外れてビタミンCとして働きます。ただし、変換効率が課題とされています。

3. 油溶性誘導体:APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)

APPSは水溶性と油溶性の両方の性質を持つ両親媒性誘導体です。通常のビタミンCの約100倍の浸透力を持つとされ、真皮層まで届くことが期待されます。ただし体内で酵素により変換される必要があり、安定性は純粋型より改善されていますが万全ではありません。

4. 両親媒性:VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)

VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)は、現在最も注目されているビタミンC誘導体です。酵素による変換が不要で、そのまま直接ビタミンCとして作用します。安定性・浸透性・即効性のすべてを高いレベルで兼ね備えた、いわば「いいとこ取り」の誘導体です。

このように、一口に「ビタミンC配合」と言っても、どの形態を使っているかで効果は大きく異なります。次のレベルでは、効果を最大限に引き出すための「濃度」と「pH」の科学を解説します。

KAIANは、科学的根拠に基づいたビタミンCスキンケア製品を開発しています。
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